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全国シェア なんと90%以上!

〜メキャベツをつくろう〜

 冬の農閑期を利用して、露地でつくれるメキャベツは、軽作業で施設が不要なこと、販売面でも安定していることから、年々人気がでています。
 JAでも振興作物として普及をすすめるメキャベツ。種まきは7月中旬から。皆さんもやってみませんか?



■夢咲は日本一の産地

 JA遠州夢咲は日本一のメキャベツ産地です。現在(H17.5月時点)、夢咲メキャベツ委員会には56人が所属し、2,100アールで栽培しています。総生産量は、年間240トンで、これは国内生産量の90%以上を担います。
 管内では、掛川市大東地区を中心に昭和40年代から水田後の転作作物として生産が始まりました。
 メキャベツは、JAにおいても主要な冬期作物のひとつであり、栽培面でも、露地で取り組みやすい作物として振興に力を入れているもののひとつです。また、掛川市大東地区では「新たな水田農業ビジョン」における転作作物としても奨励作物になっています。

メキャベツは可能性のある野菜・・・
                             営農販売課 メキャベツ担当 後藤佐弥雅

 平成16年度のメキャベツは、11月15日から出荷が始まり、4月1日に終了しました。
 昨年は、台風・豪雨の影響で栽培に苦労し、出荷開始の頃は、集荷量も少なく、前年の4割を予想していました。しかし、その後は生産者の適切な管理で、数量前年比で約6割にまで持ち直すことが出来ました。
 最近では、夢咲のメキャベツがテレビや新聞などのメディアに取り上げられることが多くなり、消費者にPRする機会が増えました。さらに、JA指導・販売でも、市場やスーパーに向けてメキャベツの料理カードを作って、一般消費者向けの消費拡大を図る取り組みもしています。
 一方、栽培では、食品の安全・安心対策、農薬使用取締まりの見直し・強化によって使える農薬が少ないのが問題となっています。これまで、キャベツと同種ということでメキャベツにも使用していた薬剤が使用できなくなり、夢咲メキャベツ委員会とJAでは、中遠農林事務所などと連携して、メキャベツの農薬試験を実施し、使用できる農薬を年々増やしています。(これらの農薬試験費用の負担は主に委員会が負っているため、委員会のみ使用できることになっています)
 メキャベツ栽培は天候に左右されやすいこと、先述の農薬の問題等もありますが、まだまだ大きな可能性を秘めていると思います。委員会では、今後も興味のある方に仲間になっていただき、生産者を増やし、産地の拡大・強化をめざしていきます。皆さんもぜひ一緒にやりましょう。

●場所さえあればできる

 メキャベツ栽培は、一般の方でも場所さえ確保できれば気軽にはじめられます。露地栽培のため、施設は要りませんし、マルチやトンネルなどの資材を使用しないため、他の作目と比べて費用の負担が少なく、農地が確保できれば、栽培を始めることができます。

●農閑期が活用できる

 メキャベツの栽培は、夏の苗づくり(苗はJAでも用意しています)から始まり、8月の定植を経て11月から収穫となります。
 収穫は長い場合は4月上旬までで冬の農閑期を活用できるのが魅力です。水田後の作物として、また、茶栽培と平行しても適しています。

●メキャベツはつくりやすい

 メキャベツの特徴は、高温にも低温にも強いことです。メキャベツの育苗は、真夏にハウスで行ないますし、冬霜が降りても収穫が可能です。乾燥にも比較的強く、他の作目に比べ、栽培しやすいといえます。

●湿害対策で収量アップ

 メキャベツは湿害に弱く、黒腐れ病にかかりやすいというデメリットもあります。特に定植後は台風被害などが多く、注意が必要です。これに対しては、できるだけ水はけの良い圃場を選んでいただくこと、また、水はけの悪い圃場で栽培する場合には、事前に暗渠・明渠をしっかり施すなどの対策で、湿害、またそれによる病害を防ぐことができます。

●販売面でも安定

 メキャベツは夢咲が全国シェアの90%を占めるため、価格的にも安定しています。現在は、生産量が少なく、業務用を中心とした出荷がほとんどとなっています。
 しかし、最近では健康ブームや珍しい野菜が好まれることから、メキャベツに対する一般消費者の関心も高まっており、注目される野菜のひとつになっています。JAでは今後、地産地消はもちろん、出荷量増加に努力し、家庭の食卓にもメキャベツが登場する機会を増やしたいと考えています。


 

夢咲産を全国に届けよう・・・
夢咲メキャベツ委員会 藤澤治巳さん・千恵子さん

 冬の農閑期を利用して、主婦が一人でも栽培できるものをと我が家では昭和52年頃から栽培をはじめました。
 メキャベツの魅力は、価格が安定していること。夢咲の他に産地がなく、業務用出荷がほとんどですから、ものすごく高く売れるものでもない代わり
に、生産者が少なくなっても価格があまり下がらないように思います。資材・設備や暖房が不要なことからも、他の作物より取り組みやすいのではないでしょうか。
 確かに、メキャベツは雨に弱く、排水対策が欠かせませんし、台風後に株が倒伏した時は、起こして土を寄せる作業が大変ですが、それ以外の苦労は少ないです。
 他の土地では、気候的に合わないこともあるようで、産地がなくなってしまった例もあります。夢咲は、条件が整っているため、畑さえ準備できれば、誰にでも取り組める作物だと思います。
 このところ、地産地消運動の広がりや、メキャベツが健康野菜として注目され、テレビや新聞で取り上げてもらうことも多くなり、一般の方にも広く知られるようになりました。私達は、生産者として、新鮮でおいしいメキャベツがみなさんの家庭の食卓に上るよう、生産者を募り、もっと出荷量を増やしていきたいです。少量ずつでも、みんなで取り組めば、出荷量は増えます。夢咲のメキャベツを全国に届けましょう。

■栽培のポイント

播種期
 種まき用の土を用意します。保肥・排水のいい土を用い、土壌消毒をしておきます。
(1)土を入れた育苗箱に、種子をバラ播きかスジ播きで行なう。
目安…10a当たり15箱(種の量は10a当たり約30mlです)
(2)乾燥防止のため、朝と昼の2回、たっぷり水かけをする。
(3)発芽後、早めに間引きを行なう。(密生部、奇形葉のもの、成長が止まったものなどをピンセットで除去)

育苗期
 育苗用の土を用意します。
 目安…10a当たり約1200l(3.5寸の鉢で約2000鉢)
(1)本葉が1.5〜2枚になったらポットに鉢上げする。
(2)葉色が薄くなってきたら肥料切れのサイン。液肥などによる健苗育成。
(3)黒腐れ病・シンクイムシの初期防除を育病後期に行なう。

定植期
 はじめに、定植する圃場に元肥を施す。(定植7日前までに行なう)
(1)畦づくり。湿害対策のため、できるだけ高い畦にする。
(2)本葉が5〜6枚になったら定植する。根の活着と生育促進のため、株元へこまめに水かけを行なう。

本圃管理期
(1)根が活着したら、倒れないよう株元へ土を寄せる。
(2)第1回目追肥。
(3)病害虫防除の徹底。
(4)第2回目追肥。追肥にあわせて、再度株元に土を寄せる。
(5)葉が充分に繁茂したら、収穫前に地際から10cm程度の古い葉などを除去する。
(6)第3回目追肥。
(7)収穫開始。(11月頃から)
(8)黄化してきた葉から除去する。