12/18 三ヶ日みかん主力「青島温州」スタート
大玉でコク、品種本来の出来
三ヶ日町柑橘(かんきつ)出荷組合は18日、主力品種の「青島温州」ミカンの集出荷を開始した。早生温州は完熟早生「心」を約100㌧残し16日に集荷を終了した。
9月に上陸した台風の影響は少なく、外観はきれいで大きさは2Lが中心。大玉で糖度が高く、品質の良い青島らしいコクのある仕上がりとなっている。箱詰めにされたミカンは静岡県内や中京方面、京浜方面の市場に向けて出荷され、19日には各市場で競りにかけられ店頭に並ぶ。
初日は193戸の農家から約495㌧を集荷。集荷されたミカンはJAみっかび選果場で従業員により外観の選果がされた後、光センサー選果機で大きさ、等級別に仕分けされた。
青島温州はコクのある味わいと日持ちが特徴で、年末の贈答品としての需要が高い。同選果場では、来年4月上旬までに合計約22,000㌧を取り扱う。そのうち年内の取り扱い量は4,953㌧。収穫は12月25日にはほぼ終了し、生産者は貯蔵庫から家庭選果を経て計画的に選果場へ持ち込む。終盤となる3月上旬~4月上旬に出荷する青島温州はブランドミカン「誉れ」として厳しい出荷条件のもと、約100戸の農家が1,000㌧を出荷する見込み。露地(ロジ)と呼ばれる木製の箱で湿度と温度を管理しながら長期間の貯蔵を行う。
カナダ向けの輸出は約70㌧。11月中旬に集出荷済みで、クリスマスシーズンには到着予定。貯蔵性に優れ船便の輸送でも荷痛みが無く、現地でも「クリスマスオレンジ」の名で、季節を迎える風物詩の青果として親しまれる。
同組合では、6月から継続的に葉と果実の放射能物質検査を実施。「検出なし」の検査結果証明書を同組合のホームページで公開している。同組合の竹平伸敏(のぶとし)組合長は「安全も確保し、味も例年以上。ミカンのシーズンに渡って、たくさん食べて欲しい」と話した。
今年度は6月下旬の異常高温で生理落果が進み、残った果実が肥大した。肥大により味が薄くなることが心配されたが、収穫前に行う果実分析では10月中旬以降に果実内容が向上した。JAみっかび柑橘課河西眞吾(しんご)課長は「糖度もあり、味は良好。大玉と言うことで2Lサイズが中心で、青島温州の本来の品種特性である大玉で味が良い果実に仕上がった」と評した。
17日には、選果ラインのテストのため12戸の農家が持ち込んだ約6トンのミカンを試験選果。集まった近在(静岡・愛知・岐阜)の8社の市場担当者らに等階級比率を報告しし、食味や外観、箱内の入り数を確認。今後の販売を検討した。年内は27日まで10日間連続で集荷、年明けは4日から開始する予定。出荷にあわせ小売店店頭での試食販売キャンペーンも随時行っていく。
写真=ミカンを入念にチェックする従業員ら