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平成21年度に管内生産者が「お米日本一コンテストinしずおか」にて6年連続となる
県知事賞を受賞する等、当JA管内特産品の「ごてんばこしひかり」はその知名度を
着々と向上させております。消費者の皆様に、お米づくりの現状や当組合の取り組
みをより知っていただくために、平成20年度に「ごてんばこしひかり」の栽培方法・栽
培過程について、写真とともに紹介いたしました。「安全・安心」でおいしいお米の1
年間、どうぞご覧ください。
営農事業
ごてんばのお米
おいしいお米づくりは優良種子の生産から始まります。
当組合では、管内種子籾生産組合の皆様の手により
年間約90tもの種子を品質重視の栽培技術を用い生産
し、管内組合員はもちろん、県内の個人・法人へ質・量
ともに安定供給しています。種子籾の販売は3月より始
まります。
種子籾センターに保管されている平成20年用種子
「種子更新100%」
当組合では種子更新100%を啓蒙。平成20年度に完
全実施の予定です。種子更新100%とは、当組合で
取扱う種子を使用して栽培されたお米を「ごてんばこ
しひかり」として受入れ販売することです。お米は3〜
4年間自家採種を重ねると品種本来の特性が失われ、
品質も低下します。そのため同じ規格で生産された
種子籾を使用し、「ごてんばこしひかり」の品質を安
良質の種子が今年も活躍してくれます
定化させています。種子更新はブランド米の第1条件
です!
種子籾センター
組合員の皆様へ良質の苗を安定供給するため、3月下
旬より育苗センターが稼動します。育苗センターは播種
施設と11棟のハウスで構成されており、年間約70,000
枚もの苗を生産・販売します。お米は苗半作といわれる
ほど育苗が重要であるため、細心の注意を払い栽培し
なければなりません。適正量で播種を行い、出芽室に
入れ、適正な温度管理を行って芽出しをします。
育苗センター
育苗センター
播種作業は大型播種機によって行われます
播種した苗箱は重ねて
出芽
室へ
出芽室で3日間、種は約1センチほどの芽を出します。
出芽室から出された苗は出芽苗(芽が出たばかりの
状態)・緑化苗(1枚目の芽が展開し緑色になった状
態)・硬化苗(田植えができる状態)の3タイプに分け
られ販売されます。硬化苗は販売まで約20日間当組
合が育成するため、育苗センターのハウスは緑一色
出芽
室から出た出芽苗の配達準備
に染まります。
苗を受け取った農家は、苗の状態に合わせ、田植えが
できる程に成長するまで育苗します。この頃の苗は非
常に弱く、温度や日照時間に左右されやすいため、農
家も気が抜けません。また、この頃から田植えの準備
として田おこし(春おこし)や土手の草刈作業が始まり
ます。
育苗センターハウスには苗の絨毯が広がります
「育苗診断」
この頃から、当組合営農指導部による育苗診断が始ま
ります。健苗育成は、良食味米栽培の出発点というこ
とで、組合員宅に訪問し、個別に苗の状態をチェック、
アドバイスをします。また、田植え前に良食味米栽培
の注意事項等を説明し、ブランド化に向けた1年間の
栽培指導が行われます。
田おこし(春おこし)
の様子
育苗診断は組合員宅に個別訪問します
農家では田植えの数日前までに代掻きを行います。
代掻きは田の土を泥状に、かつ平らにするために行
なうもので、均一な田植えを行なうには必要な作業
です。また、農家では田植えの前日には苗(苗箱)を
田まで運びます。
「米ぬかによる土づくりの推奨」
代掻き風景
当組合営農指導部では食味のさらなる向上を目指し、
米ぬかによる
土づくりを推奨しています。食味値を高め
るための手法はいくつかありますが、土台となる土が
豊かであることは、食味向上の第1条件であるといえ
ます。米ぬかは土を肥沃にする効果があり、味に力強
さが期待できます。
田に必要枚数の苗が運ばれます
農家では田植機に苗を積み込みいよいよ田
植えの開始
となります。昔と違い、今では機械の進歩で田植えは
非常に早くできるようになりました。しかし、田植機でも
うまく植わらない場所や、田の四隅は今でも手植えを行
い、これを補植といいます。補植は腰を曲げて、足をとら
れる泥の中を移動するため非常に大変な作業です。
田植機による田植え
JAでは育苗センターで硬化苗の引渡しが本格化します。
また、農機センターでは農業機械のトラブル対応に追わ
れ、時には田の中で修理を行う事もあります。農業資材
の店「あぐり〜ん」では肥料等の販売をはじめ、各種水
稲用農具の販売のため、ゴールデンウィーク中休まず営
業を行ないます。
あぐり〜ん
補植は非常に大変な作業です
農業機械事業センター
「田植え時の営農指導」
当組合営農指導部では、良食味米の生産指導として、
太く揃いの良い茎を確保するため、3本植え(※)、浅植
え(※2)の田植えを推奨しています。
※3本植え・・・1株を3本に抑えることにより、太茎が望
め、食味向上
につながる。
田植え後の田園風景はとてもきれいです
※浅植え・・・・田に2〜3cm程度の深さで植えることに
より、茎が早く低位に分げつし、食味向
上につながる。
田植えが終わったあとは水の管理を毎日行います。この
頃はまだ気温も上がらず、遅霜となったり、寒風が吹くこ
ともあるため、水の深さをやや深めにします。また、昼間
の水温を高く保つ必要があるため、入水は早朝か夕方
に行われます。
「浅水管理と深水管理」
6月初旬の風景
当組合営農指導部では、田の状態や目標とする食味値
に合わせ、浅水管理と深水管理を推奨しています。浅水
管理は太く揃いの良い分げつを確保するために、水深
2〜3センチで水温を高く保つ管理方法です。一方、深水
管理は無駄な分げつをなくし、太茎で穂揃いを良くするた
めに行うもので、より食味値を上げるための管理方法で
す。しかし深水管理が行える田は、水量が豊富で水もち
が良く、かつ畦が高く丈夫な田に限定されます。
水はけの良さは田によって異なります
6月中旬より、一定の分げつが確保できた後に中干しが
行われます。中干しは、田の余分な水を抜くことで、無効
な分げつを抑制するとともに根の発育を促し、倒伏防止に
も効果があります。しかし、ただ水を抜くだけでは田が大
きくひび割れ、根の発育を妨げ食味向上に繋がらないた
め、農家は田の土に足跡がつく程度の中干しを継続的
中干しは10日〜14日程度行われます
に行います。
「中干しの開始時期と期間指導」
稲の生育の中で中干しの開始時期は食味向上に大きく
影響するため特に重要です。当組合営農指導部では、
様々な稲の生育状況の中、有効茎数やその太さ、株間
等を考慮し、中干しの開始時期について適正な営農指
導を行います。
小さかった苗は立派に青々としてきました
中干し後の田は根に空気を送る必要があるため間断灌
水(田に残った足跡に水が溜まる程度に水を止めたり入
れたりすること)となり、穂肥(ほごえ)の時期となります。
穂肥とは、充実した穂を確保するために散布する肥料の
ことで、稲の収量を確保する上で非常に重要な作業です。
農家では適期になると、肥料を溶かすために田に水を溜
め施肥を行います。
施肥風景
「穂肥診断」
穂肥の施肥量や時期は米の収量・食味に大きく影響しま
す。施肥量が多いと食味が低下し、少なすぎると収量が
減少します。また施肥の時期が早いと養分が稲の伸長
に使われ倒伏の原因となり、遅いと収量が減少し食味
の低下に繋がります。当組合営農指導部では穂肥診断
巡回を行い、穂肥の適期・適量指導を行っています。
穂肥診断巡回
8月中旬には穂が出揃います。この時期を穂揃期(ほぞ
ろいき)と言い、籾から白い小さな花が咲き、田は緑色か
ら少しずつ黄色みを帯びてきます。この頃の水の管理は
間断灌水で、良質な粒をつくるために稲を健康な状態に
保つよう心がけます。
穂が出揃いました
稲の花
9月になると籾の色が黄化しはじめ、農家では適期を見
定め、稲刈りの約10日前に落水(※)をします。籾は稲刈
り後に乾燥させることから、朝露が付着している早朝や
雨天では稲刈りができません。また、コシヒカリはもちよ
りも丈が長く、倒伏は食味値低下や石混入に繋がるため、
この時期訪れる台風からも目が離せません。稲刈りは、
まずコンバインが進入、旋回できるよう四隅を手刈りし、
小さかった稲は立派になりました
コンバインで刈り取ります。
※落水・・・田の水を遮断し、乾燥を促すこと
カントリーエレベーター・ライスセンターでは、組合員が刈
り取りした籾の貯蔵・乾燥施設として受入れ作業を行い、
連日賑わいを見せます。カントリーエレベーターでは、籾
を受入れた時に食味分析され、普通米と特A米とに分別
されます。
稲刈り風景
稲刈りの適期指導
稲を早刈りしてしまうと未熟粒・青米が増加し、遅刈りで
は胴割れ米が増加します。当組合営農指導部では稔実
籾(ねんじつもみ※)が90〜95%黄化時の稲刈りを推奨
しております。
※稔実籾・・・籾が黄化し、実が入ること
カントリーエレベーター・ライスセンター
ライスセンター受入風景
個人で乾燥調整を行った農家では、農協に出荷するた
め、最寄りの支店まで米を運びます。
JAでは、農家の出荷に合わせ、支店にて受入れ作業を
行ないます。受入れた米は品質によって等級分けされ、
出荷受入れ風景
さらに内部基準にて食味分別されます。こうして後に、一
等米で食味値77点以上(内部基準)の米がごてんばこし
ひかりとしてパッケ−ジングされます。
「特別栽培米出荷組合(エコ栽培米)」
当組合には特別栽培米出荷組合があり、93人の農家
が北駿産米改良推進協議会基準及び当組合栽培基
準を遵守し、安全・安心なエコ栽培米「富士山からの
おくりもの」を生産しています。
サンプルをとり、等級・食味を調べます
等級・食味値について
エコ栽培米について
特産品ショッピング(エコ栽培米)
農家から集荷された米は、エコ米・等級・食味値によって
分別された後に色彩選別機で異物を除去し、高性能精
米機にて精米し、パッケージングされ、当組合Aコープを
中心に様々な店舗で店頭販売されます。また、営農指
導部では2s・5s・10s・玄米30kgを郵送・店頭
引渡と
様々な注文に対応しています。
色彩選別機・高性能精米機
「色彩選別機・高性能精米機」
色彩選別機とは米の中に含まれる異物(石・青米等)を
除去し、米の品質を高める機械です。また、高性能精米
機で低温・無洗米仕様の精米を行い、米の品質を保ち
出荷・販売しています。
色彩選別機・高性能精米機
ごてんばのお米
新米が店頭へ並びました
特産品ショッピング(エコ栽培米)
農家とJAの協同により今年もおいしいお米ができあがり
ました。食の品質や安全性が問われる中で、当組合で
は厳しい内部基準を設け、おいしくそして安全なお米を
消費者の皆様の食卓に届けるため、日夜努力しておりま
す。ご家庭で「ごてんばこしひかり」を是非一度ご賞味く
ださい。
「ごはんのおいしい食べ方」
富士山からのおくりもの
どんなに高級なお米でも、精米して一定の期間内に食べ
なければおいしさは半減します。また、お米の保存方法
も、みんな知っているようで実はあまり知られていないの
です。皆様の食卓の中心に並ぶお米だからこそ、いいも
のを選び、おいしく食べてもらいたい。当組合ではお米の
豆知識を掲載していますので是非ご覧下さい。
お米の豆知識
特産品ショッピング(エコ栽培米)
御殿場農業協同組合
〒412-0041 静岡県御殿場市ぐみ沢5番地 TEL(0550)-82-2800