JA御殿場ロゴ

富士山の清流で育むごてんばこしひかりの里


トップへ戻る > 営農事業 > 営農だよりもくじに戻る > 2019営農だより水稲第8号

北駿産米改良推進協議会
JA御殿場営農課
平成31年第8号 7月20日発行
TEL:0550-84-4820

営農だよりJA御殿場

目標
  1. 「米ぬか入り肥料」の施用により、循環型農業の実践
  2. 粒張が良く、食味値80点以上の良食味米
~出穂期になります。病害虫防除を徹底し、
品質を落とさないようにしましょう!!~!!~

本年の7月前半の平均気温・日照時間は平年を大幅に下回りました。
また降水量においては平年よりも多く推移しました。 今年は昨年から冷夏と言われていましたが、 7月に入りこの噂が顕著に表れたように感じます。 7月後半からは平年と同様に晴れの日が多いことが予想されています。

田植え後から天候に恵まれ生育が順調に推移していましたが、 現在は生育が緩やかになっており、 出穂時期に関しても昨年よりも5日前後遅い予想となりました。
また中干しの時期に田面を干すことが出来ず、 分げつが進み茎数が過剰気味になっているほ場も見受けられました。 低温・日照不足の環境下ではいもち病発生の危険があります。
葉の様子をこまめに確認して下さい。(峰の雪もちについては特に注意!)

稲こうじ病(出穂14~10日前)の防除はできましたか? 今後の重要な管理として、品質を落とさない為の病害虫防除があります。 特にカメムシ防除をしっかり行いましょう! まずは、畦畔の草刈りを出穂10日前までに終わらせ、 収穫2週間前まで草刈りを行わないようにして下さい。 その上で、薬剤防除を徹底しましょう。

穂ばらみ期(出穂の10~7日前)から出穂期にかけて 稲体の水分蒸散量と酸素消費量は最大となります。 これらが不足すると養分の吸収も抑えられてしまいます。 一昨年の収穫難を思い出すとほ場を乾かしたくなりますが、 この時期は土壌水分が不足しないよう、 また酸素供給も兼ねて適切な間断灌水の徹底により、 稲体を最後まで健全に保ち、 登熟を向上させ粒厚の充実した粒づくりにより良食味米の収穫を目指しましょう!!

【御殿場の気象】アメダスデータ御殿場

平均気温(℃) 本年 平年
4月計 10.6 113 ▲0.7
5月計 16.4 15.6 0.8
6月計 19.0 18.8 0.2
7月1~5日 21.0 20.9 0.1
7月6~10日 19.4 21.6 ▲2.2
7月11~15日 19.3 22.1 ▲2.8
7月前半計 19.9 21.5 ▲1.6

日照時間(hr) 本年 平年 %
4月計 179.6 157.7 113.9
5月計 194.4 145.7 133.4
6月計 125.6 99.8 125.9
7月1~5日 1.0 14.7 6.8
7月6~10日 13.5 15.5 87.7
7月11~15日 2.0 16.1 12.4
7月前半計 16.5 46.3 35.6

降水量(mm) 本年 平年 %
4月計 214.5 247.5 86.9
5月計 263.5 254.3 103.6
6月計 397.5 318.5 124.8
7月1~5日 95.5 59.7 160.0
7月6~10日 15.5 57.0 27.2
7月11~15日 82.5 53.2 155.1
7月前半計 193.5 169.9 113.9

定点調査・生育状況

7月18日(木)現在

場所 標高
(m)
植付
本数
茎数
(本)
茎数
/㎡
目標数
対比(%)
草丈
(㎝)
葉齢 葉色 田植
神山
(町屋)
300 2.4 18.3 320 98.8 70.0 12.7 3.7 5/8
吉久保 370 3.4 25.7 386 119.1 77.1 13.0 5.1 5/2
大堰 400 3.4 27.9 432 133.3 71.4 12.4 4.4 5/11
用沢 480 2.6 23.5 416 128.4 71.6 12.0 4.4 5/6
仁杉
カントリー周辺
500 3.8 23.7 410 126.5 70.2 12.1 4.6 5/4
中畑 550 4.2 17.8 366 112.9 58.1 11.7 4.4 5/5
印野 600 3.8 26.0 419 129.3 61.0 12.3 4.1 5/5
平均     23.3 393 121.3 68.5 12.3 4.4  

生育巡回の結果から
コシヒカリの出穂は昨年より遅い

7月7日から7月16日までの7日間で、 JA御殿場管内ほ場、 部農会単位による生育診断を管内184箇所のほ場で行いました。 結果は下記の通りです。

生育巡回調査結果より
【コシヒカリ出穂期予測】
支店 地区 本年予想
出穂期
H30出穂期
富士岡 全地区 8/1 7/30
原里 全地区 7/31 8/1
印野 全地区 8/11 8/3
玉穂 全地区 8/3 8/1
御殿場 東山 8/7 8/2
高根 古沢 8/4 8/2
大堰 8/2 8/2
上小林 8/10 8/3
清後 8/3 8/3
足柄 全地区 7/29 7/31
小山 全地区 7/30 7/27
北郷 下古城 8/3 8/3
上古城 8/5 8/2
大胡田 8/9 8/2
用沢 8/5 8/1
棚頭 8/6 8/1
上野 8/5 8/1
大御神 8/8 8/2
一色 8/7 8/2
  • 上記の出穂予想日は、平均値でありほ場により異なります。 また、調査日現在の予想である為、 調査後の天候により出穂期が前後することが考えられます。 6月下旬までは昨年と同様に生育していましたが、 7月上旬からの急激な低温・日照不足により生育速度が緩やかになり、 昨年より遅い出穂が予想されます。
葉耳間長:止葉の葉耳と2枚目の葉耳の間の長さ

  1. 葉の葉耳が中に入っているのでむいてみる。葉耳間長-10cm ⇒ 出穂15日前
  2. 止葉と第2葉の葉耳が重なった時 ⇒ 出穂10日前
  3. 止葉の葉耳が第2葉の葉耳の上に出ている。 ⇒ 出穂5日前
  • 生育巡回以降、低温が続きました。 巡回時の出穂予想よりも遅れることがありますので、必ず圃場の確認をしましょう。
カメムシ防除を行っていください

カメムシが多発するほ場は、 穂がほ場全体で80%~90%出た時期(穂揃期) とそれから2週間後の2回薬剤散布を行うと効果が高いので 必ず行うようにして下さい。

生育巡回の際、カメムシが飛んでいるのが確認できました。
峰の雪もちに限らず、コシヒカリでも必ず防除を行ってください。

  • トレボン粉剤は圃場全体・畦畔・農道等カメムシの生息している 場所にくまなく散布
  • スタークル1kgH粒剤の散布のポイント
    浅水(田面が露出しない程度)で散布する。深水や乾燥は避ける。
    田全体に均一に散布する。 畦畔周りだけでなく田中央部までしっかり散布。 出穂吾7~10日後が散布適期
薬剤 使用時期 使用量(10a)
トレボン粉剤DL 穂揃期と乳熟期の2回 3kg
スタークル1kgH粉剤 穂揃期以降(出穂7~10日) 1kg
上の薬剤のどちらかを散布

適正な水管理により品質低下を防ぎましょう!

穂ばらみ期に入ります。 今後は、気温に適した水管理を行いましょう。

7月前半から中旬にかけて低温となり、稲体を保温するために深水管理・溜め水 管理をしていただきました。 穂ばらみ期以降は酸素も必要となりますので間断灌水を心がけましょう。また、 7月後半以降は例年並みに晴れの日が続き、気温が上がる予報です。気温に適し た水管理を行いましょう。(詳しくは下記Pointを参照)

  1. 夜間の水のかけ流し(走り水)により、ほ場温度を下げる(昼間のかけ流しは不要)
  2. 出穂時は稲が最もエネルギーを消費する時期です。 穂ばらみ期~開花期(出穂前後5~7日)は湛水(花水)状態にしましょう。 その後間断灌水の徹底。稲の根に酸素を与え、 登熟を向上させる。日中の高温時には特に水を溜めないようにしましょう。
  3. 落水時期を遅くする。(出穂後25日以降の落水とする)
◎冷害の情報◎
①平均気温20℃以下②最低気温17℃以下③日照不足(いずれか一つ以上で発症)
7/5~7/12に①②に当てはまる気候でした。峰の雪もち・ひとめぼれ・きんのめぐみは冷害条件に当たっている地域があると思われます。出穂後、穂を透かして見てください。 コシヒカリは7/20前後で危険な時期となりますが、気温が回復されることが予想されますので冷害の危険は回避されそうです。

いもち病発生にご注意ください
いもち病発生条件として「気温20~25℃」「湿度が高い」「日照不足」等が挙げられ、 今年はいもち病発生条件が整っていると言えます。
ほ場の葉を確認し、発生が確認されたら治療薬を散布して下さい。

薬剤 使用時期 使用量 価格(税込) その他
ブラシン粉剤DL 収穫7日前まで 3~4kg(10aあたり) 1,100円/3kg 予防・治療剤

ブラシン粉剤DL

葉いもち発生:発生が確認されたらすぐに散布して下さい。
穂いもち防除:出穂直後~穂揃い期までに散布して下さい。