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富士山の清流で育むごてんばこしひかりの里


トップへ戻る > 営農事業 > 営農だよりもくじに戻る > 2018営農だより水稲第7号

北駿産米改良推進協議会
JA御殿場営農課
平成30年第7号 6月5日発行
TEL:0550-84-4820

営農だよりJA御殿場

目標
  1. 「米ぬか入り肥料」の施用により、循環型農業の実践
  2. 粒張が良く、食味値80点以上の良食味米
~適正葉齢と適正茎数で深水・中干しし、
太く粒張りの良い稲作りをしましょう!!~
千粒重を上げるには太い茎を作ることが重要です!
1本の親茎から発生する4本の子供の茎⇒太い茎が出来る
8.5葉期頃より子供の茎から発生する孫分げつは細茎で粒も小さい。くず米の原因にもなる為抑えたい!!
孫分げつを抑える方法として…深水or中干し

気温の変化が激しい日が続いていますが体調はいかがですか? 暑い日はこまめに水分補給をしましょう!
本年5月の平均気温は平年より高く、 日照時間も平年を大きく上回りました。 5月4~6日頃の強風により生育阻害がみられるほ場もありましたが、 ここにきて活着も進み徐々に元気を取り戻しているようです。

向こう1ヶ月の予報は 平年に比べ晴れの日が少なく後半は曇りや雨の日が多いものの、 気温は高い予想です。
今後梅雨に入りますので、天気予報をこまめにチェックして下さい。

今後も水管理が重要になります。 良食味米生産のポイントである太く揃いの良い分げつを確保する為に、 葉齢7.5(茎数15本/株)となったら葉耳の位置までの深水管理を開始するか、 もしくは中干しを行って下さい(裏面参照)。
深水・中干しが遅れると、無効分げつが多くなり、 無駄な分げつに肥料分をとられてしまって粒揃いも悪くなります。 水管理のタイミングを見極めて太く揃いの良い分げつの確保に努めて下さい。

適切な中干し管理により、太く揃いの良い稲にしましょう!!

【御殿場の気象】アメダスデータ御殿場

平均気温(℃) 本年 平年
4月計 13.6 11.3 2.3
5月前半計 15.0 14.8 0.2
5月16~20日 18.0 15.7 2.3
5月21~25日 17.1 16.2 0.9
5月26~31日 18.3 16.9 1.4
5月後半計 17.8 16.3 1.5
5月計 16.4 15.6 0.8

日照時間(hr) 本年 平年 %
4月計 164.6 141.0 116.7
5月前半計 98.0 70.2 139.6
5月16~20日 27.2 22.8 119.3
5月21~25日 32.4 23.9 135.6
5月26~31日 10.6 28.8 36.8
5月後半計 70.2 75.5 93.0
5月計 168.2 145.7 115.4

降水量(mm) 本年 平年 %
4月計 343.5 220.5 155.8
5月前半計 310.5 120.9 256.8
5月16~20日 11.5 45.1 25.5
5月21~25日 14.5 42.5 34.1
5月26~31日 4 45.8 8.7
5月後半計 30.0 133.4 22.5
5月計 340.5 254.3 133.9

定点調査・生育状況

5月29日(火)現在

場所 標高
(m)
植付本数
(本)
茎数
(本)
目標茎※ 草丈
(㎝)
葉齢 田植
神山(町屋) 300 2.7 8.3 43% 25.5 7.4 5/8
吉久保 370 2.7 14.4 71% 26.7 8.0 5/1
大堰 400 2.5 4.7 26% 23.4 5.9 5/12
用沢 480 2.1 3.4 20% 26.0 6.3 5/4
仁杉 カントリー周辺 500 2.4 5.1 28% 24.4 6.3 5/5
中畑 550 2.7 4.5 27 20.4 6.1 5/5
平均 - - 6.7 - 24.4 6.7 -

6月5日(火)現在

場所 標高
(m)
植付本数
(本)
茎数
(本)
草丈
(㎝)
葉齢 田植
神山(町屋) 300 2.7 12.3 31 8.6 5/8
吉久保 370 2.7 19.4 31 9.1 5/1
大堰 400 2.5 7.9 27 7.2 5/12
用沢 480 2.1 7.1 28.0 7.6 5/4
仁杉 カントリー周辺 500 2.4 7.5 26 7.1 5/5
中畑 550 2.7 8.2 23 7.4 5/5
平均 - - 10.4 27.6 7.8 -

※(茎数と株間から算出した㎡当たりの目標茎数に対する進捗状況)

参考にしてください
◎今からでも葉齢・茎数数えられます。 水管理の際に畦際の1株を数えてみましょう!!
棒を1本立てて、週1回同じ(株)を測定してみましょう!!
【目標穂数の設定:太い茎で324本/㎡(8俵/10a)】
刈取り時期に324本の穂数が確保できるように茎数をコントロールしましょう!!


深水・中干しの茎数→15本になったら開始!
【茎数/㎡の算出】~㎡あたりの茎数(穂数)が適正であるかが重要です。
(茎数の数え方)

深水・中干し時
Ex)株間10株の平均の長さ=180cm=0.18m
畝間30cm=0.3m、茎数15本
1÷0.18÷0.3×15=277.8本/㎡

太茎の基本
1本の親茎+4~5本の子供分げつ

太くて良い粒ができる
それ以降の孫の分げつは茎も粒も細く、くず米の発生要因となる

くず米が多い原因
茎数が増えると着粒数が増え、 一粒一粒が小さくなり、 これがくず米となってしまします。 昨年茎数が多くとれたほ場は早めに深水・中干しを行い、 茎数の発生を抑制しましょう。

☆茎数の抑制は水管理でコントロールします

茎数のコントロール方法

葉齢7~9で太い茎をつくりましょう!!

1.深水による水管理の場合
  1. 開始時期:7.5葉期(1株茎数15本程度)で深水開始
  2. 水の深さ:葉耳の位置まで
  3. 終了時期:9葉期頃(開始から14日ぐらい)
  4. 中干:深水終了後、軽い中干しをする(7日間程)
  5. その後間断灌水
深水開始の目安
目標茎数の80%で開始
5/29日現在葉齢6.7(管内6ヵ所調べ) 平均で葉齢6.7となっています。
中には8枚目の葉が出ている株もあります。8枚目が出始めているほ場では深水を開始しましょう。

2.中干しによる水管理の場合

葉齢7.5葉期(茎数15本程度)になったら中干しに入る。
中干しを行って分げつを抑えます。(株間18㎝の場合)
7.5葉期に15本/株以下なら開始を遅らせ、15本/株以上であれば直ちに行いましょう。

中干しの程度

亀裂が入る程の強い中干しは根を傷め登熟を悪くし、 食味を落とすので注意!!

  1. 10日程度の軽い中干しを行う。
  2. 秋の収穫作業に支障のない程度に中干しを行う。
  3. 足跡がつく程度とする。
  • 生育が適正な圃場→足跡が着く程度の軽い中干しを行う。
  • 葉色の濃い圃場→穂肥直前まで中干しを実施し、葉色をさます。
  • 葉色の濃い(茎数が多い)圃場は葉色をさまし倒伏を防止する為強くう。
  • 茎数が足りない場合は、中干し開始の時期を遅らせ、 浅水管理(2~3㎝)で茎数の確保に努める。(7.5葉期の茎数が15本以下の場合)

  • 茎数を取り過ぎると充実した穂がつかない茎になり、 穂がついても粒の定員オーバーで一粒一粒が登熟不良のため小さくなり、 くず米が多くなってしまします。
  • 深水管理をすると苗の揃いが良くなります。
  • 茎数が15本になっても8枚目の葉が出ていない場合(7.0葉期以下)は中干し・ 深水開始のタイミングを遅らせ、葉齢にあった水管理を行いましょう。
  • 葉齢は7日間で1枚程進みます。

食味向上・倒伏軽減資材の施用

食味向上・稲体の健全化、倒伏抵抗性を強くするため、 次のいずれか1つを散布しましょう。

ケイ酸カリ
30kg/10a  中干し2~3日前
水に溶けにくいため、中干し前の散布をする。 倒れにくく病気に強い稲体を作り、登熟を高めて食味向上につながる。 カリは栄養の運び屋。
マルチサポート1号
30kg/10a  6月下旬頃
苦土が光合成を活性化することで、粒張りを良くしたり、食味向上が期待できる。 またケイ酸を含むので葉や茎を丈夫にし、倒伏軽減、登熟向上を促す。
ウォーターシリカ
15kg/10a  中干し後
登熟歩合(とうじゅくぶあい)・千粒重(せんりゅうじゅう)が向上し、品質・収量のアップが期待される。 またケイ酸の吸収効率が最も良く倒伏を防止する効果がある。
雑草防除

クログワイ、オモダカ等が残っている場合、 下記の中・後期剤を利用し、来年度以降の発生を減らしましょう。

レブラス1キロ粒剤
1kg/10a  6月下旬まで
ホタルイ(20㎝)・オモダカ(矢尻3葉)・クログワイ(30㎝)・ノビエ(4葉)等。 落水せずに散布。晴れの日が3日程度続く日に使用。 散布後3日は溜め水を行う。
クリンチャ―バスME液剤
1000ml/10a(100倍)水100㍑)6月下旬まで  
ノビエ・ホタルイ他多年生雑草。暑いと薬害が出るため、高温時を避けて茎葉に直接散布。 散布後晴天が続く日に使用し、 散布後3日間は入水しない。100L/10aをしっかり施用する。
アトトリ1キロ粒剤
6月下旬まで(1kg/10a)
オモダカ・クログワイ等。湛水状態で使用可能。 晴天時の午前中に散布。 効果まで3週間程度かかる。 継続して使用することで塊茎を減少させる。