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富士山の清流で育むごてんばこしひかりの里


トップへ戻る > 営農事業 > 営農だよりもくじに戻る > 2018営農だより水稲第10号

北駿産米改良推進協議会
JA御殿場営農課
平成30年第10号 7月20日発行
TEL:0550-84-4820

営農だよりJA御殿場

目標
  1. 「米ぬか入り肥料」の施用により、循環型農業の実践
  2. 粒張が良く、食味値80点以上の良食味米
~出穂期になります。
病害虫防除を徹底し、品質を落とさないようにしましょう!!~

本年の7月前半の平均気温・日照時間は平年を大幅に上回りました。 また降水量においても平年よりも多く推移しました。 (梅雨明け7月9日)これは気温が高いものの、 一度に降る降水量が多い、または夜に降ることが多かったと考えられます。

今年は4月からの月ごとの平均気温が平年を上回り、 また日照時間も多く推移した為、 本年度の出穂期(しゅっすいき)は平年より1週間程度早いと予測されていました。

しかし7月上旬の天候により生育速度が緩やかになり、出穂期は昨年と同程度と思われます。

稲こうじ病(出穂14~10日前)の防除はできましたか? 今後の重要な管理として、品質を落とさない為の病害虫防除があります。 特にカメムシ防除をしっかり行いましょう! まずは、畦畔の草刈りを出穂10日前までに終わらせ、 収穫2週間前まで草刈りを行わないようにして下さい。

その上で、薬剤防除を徹底しましょう。 穂ばらみ期(出穂の10~7日前)から 出穂期にかけて稲体の水分蒸散量と酸素消費量は最大となります。 これらが不足すると養分の吸収も抑えられてしまいます。 一昨年の収穫難を思い出すとほ場を乾かしたくなりますが、 この時期は土壌水分が不足しないよう、また酸素供給も兼ねて適切な間断灌水の徹底により、 稲体を最後まで健全に保ち、 登熟を向上させ粒厚の充実した粒づくりにより良食味米の収穫を目指しましょう!!

【御殿場の気象】アメダスデータ御殿場

平均気温(℃) 本年 平年
4月計 13.6 11.3 2.3
5月計 16.4 15.6 0.8
6月計 19.6 18.9 0.7
7月1~5日 23.3 20.9 2.4
6月6~10日 23.5 21.6 1.9
6月11~15日 25.5 22.1 3.4
7月前半計 24.1 21.5 2.6

日照時間(hr) 本年 平年 %
4月計 164.6 141.0 116.7
5月計 168.2 145.7 115.4
6月計 127.2 99.8 118.0
7月1~5日 24.8 14.7 168.7
7月6~10日 24.3 15.5 156.8
7月11~15日 30.5 16.1 189.4
7月前半計 79.6 46.3 171.9

降水量(mm) 本年 平年 %
4月計 343.5 220.5 155.8
5月計 340.5 254.3 133.9
6月計 324.5 318.5 101.9
7月1~5日 179.0 59.7 299.8
7月6~10日 227.5 57.0 399.1
7月11~15日 42.5 53.2 79.9
7月前半計 449.0 169.9 264.3

定点調査・生育状況

7月11日(水火)現在

場所
田植日
標高
(m)
植付本数 茎数
茎数/
目標茎数
324本
対比(%)
草丈
(㎝)
葉齢 葉色
神山(町屋)
5/8
300 2.7 16.3 269 83.0% 72.9 12.5 3.3
吉久保
5/1
370 2.7 23.3 339 104.6% 71.6 12.6 3.7
大堰
5/12
400 2.5 20.1 360 111.1% 65.3 12.3 4.2
用沢
5/4
480 2.1 20.2 356 109.9% 66.1 12.1 3.8
仁杉 カントリー周辺
5/5
500 2.4 20.5 385 118.8% 67.3 12.5 4.4
中畑
5/5
550 2.7 17.8 366 112.9% 58.1 11.7 4.4
平均 - - 19.7 346 - 73.3 12.3 3.9

生育巡回の結果から…コシヒカリの出穂は昨年と同程度
(平年より1週間程度早い)

生育診断

7月4日から7月14日までの9日間で、 JA御殿場管内ほ場、部農会単位による生育診断を管内183箇所のほ場で行いました。 結果は下記の通りです。

支店 地区 本年予想出穂期 H29出穂期
富士岡 全地区 7/30 7/30
原里 全地区 8/1 8/4
印野 全地区 8/3 8/2
玉穂 川柳 8/2 8/4
御殿場 東山 8/2 8/1
高根 古沢 8/2 7/31
大堰 8/2 8/2
上小林 8/3 8/1
清後 8/3 7/31
足柄 全地区 7/31 7/31
小山 全地区 7/27 8/1
北郷 下古城 8/3 7/30
上古城 8/2 8/1
大胡田 8/2 7/31
用沢 8/1 7/31
棚頭 8/1 8/1
上野 8/1 7/31
大御神 8/2 8/6
一色 8/2 8/1

※上記の出穂予想日は、平均値でありほ場により異なります。
6月下旬までは昨年より生育が進んでいましたが、 6月下旬~7月前半の急激な大雨のため、生育速度が緩やかになり、 昨年と同程度の出穂時期が予想されます。 全体的に茎数が抑えられて無効分げつが少なくなり、順調に生育すれば昨年よりくず米の減少が期待できます。茎が太 く倒伏しずらい稲姿をしているほ場が多く見られました。


  1. 葉の葉耳が中に入っているのでむいてみる。葉耳間長-10cm ⇒ 出穂15日前
  2. 止葉と第2葉の葉耳が重なった時 ⇒ 出穂10日前
  3. 止葉の葉耳が第2葉の葉耳の上に出ている。 ⇒ 出穂5日前
  • 葉耳間長:止葉の葉耳と2枚目の葉耳の間の長さ
  • 生育巡回以降、かなりの高温が続いています。 巡回時の出穂予想よりも早まる恐れがありますので、 必ずほ場の確認をしましょう。 中苗におきましてはさらに早まることが予想されますので、 水管理等の徹底をお願いします。
カメムシ防除を行っていください!!

カメムシが多発するほ場は、 穂がほ場全体で80%~90%出た時期(穂揃期) とそれから2週間後の2回薬剤を散布を行うと効果が高いので必ず行うようにして下さい。

  • トレボン粉剤は、ほ場全体・畦畔・農道等カメムシの生息している場所にくまなく散布。
  • スタークル1kgH粒剤の散布のポイント
    浅水(田面が露出しない程度)で散布する。深水や乾燥は避ける。
    田全体に均一に散布する。 畦畔周りだけでなく田中央部までしっかり散布。 出穂後7~10日後が散布適期。
どちらか散布
薬剤 使用時期 使用量(10a)
トレボン粉剤DL 穂揃期と乳熟期の2回 3kg
スタークル1kgH粒剤 穂揃期以降(出穂7~10日) 1kg
★生育巡回の際、カメムシが飛んでいるのが確認できました。 今年も気温が高いためカメムシの多発が予想されます。 峰の雪もちに限らず、コシヒカリでも必ず防除を行ってください。
適正な水管理により高温障害を防ぎましょう!!

今年も猛暑になる予報です。 高温に起因した登熟障害(乳白粒・背白粒・腹白粒)に注意してください。 平成27年の8月前半の平均気温は26.1℃と平年を上回り、 乳白米が多発しました。今年もさらに高温が予想されています。 夜間の水管理によって高温障害を防ぎましょう。

  • 乳白米等は出穂後20日間の高温で発生(平均気温26~27℃以上、最低気温23.5℃を超える)
  • 特に夜間の気温が高いと多発(呼吸が活発化することにより日中に作成したデンプンが消費され、 デンプンの粒への転流が減少したり、 登熟期の胚乳細胞の分裂が盛んになります)
夜間に入水することで土壌の温度を下げる
  1. 夜間の水のかけ流し(走り水)により、ほ場温度を下げる。
    (昼間のかけ流しは不要)
  2. 出穂時は稲が最もエネルギーを消費する時期です。 穂ばらみ期~開花期(出穂前後5~7日)は湛水(花水)状態にしましょう。 その後間断灌水の徹底。稲の根に酸素を与え、登熟を向上させる。日中の高温時には特に水を溜めないようにしましょう。
  3. 落水時期を遅くする。(出穂後25日以降の落水とする)
  • 乳白米等が多発すると等級低下の原因となったり、食味低下にも繋がる