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富士山の清流で育むごてんばこしひかりの里


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北駿産米改良推進協議会
JA御殿場営農課
平成29年第8号 7月5日発行

営農だよりJA御殿場

目標

  1. 「米ぬか入り肥料」の施用により、循環型農業の実践
  2. 粒張が良く、食味値80点以上の良食味米
~ほ場の生育調査を行い、 生育状況の把握・適した管理を行いましょう!!~

本年6月の天候は、 梅雨にも関らず平均気温・日照時間共に平年よりも高く、 降水量は60%で平年より少なく推移しました。

生育状況は、昨年と同等で平年に比べ3日程度進んでいるものの、 幼穂の形成は昨年より若干遅いものと思われます。(6月30日現在)

7月前半は梅雨前線の影響で雲が広がりやすいが、 降水量は少ない見込みです。

今後、 穂肥を施用する方は必ずほ場に入り葉色や茎数等生育調査を行って下さい。 お米の収量・品質に直接影響する稲こうじ病の対策として 予防剤による早期防除に努めましょう。

また現在のところ昨年と同様な気候となっており、 気温が高く夜の地温が下がりにくくなっています。
今後は中干し後に間断灌水を行い、乳白米を防ぎましょう!!

食味向上の近道は、米ぬか入り肥料等で土づくりをした上で、 刈取り前に肥料を使いきることが重要です。
この場合十分な茎数、葉色、 茎の太さが確保できていれば穂肥の施用は必要ありません。
しかし茎数が多くなってしまったり葉色が褪め過ぎてしまったほ場では、 粒を太らせるための穂肥を施用することも必要です。
収量が減少したり粒が小さくなります。

また従来通りの施肥体系を行っているほ場では例年通り、 適期適量の穂肥を施用しましょう。
穂肥を適期適量施用することにより、食味・収量のバランスが取れます。

まずはほ場に入り、自分の稲を見て穂肥の量・時期を決定しましょう!!

【御殿場の気象】アメダスデータ御殿場

平均気温(℃) 本年 平年
4月計 11.4 11.3 0.1
5月計 16.7 15.6 1.1
6月前半計 17.7 18.1 ▼0.4
6月16~20日 19.4 19.0 0.4
6月21~25日 19.9 19.6 0.3
6月26~30日 20.5 20.2 0.3
6月後半計 19.9 19.6 0.3
6月計 18.8 18.9 ▲0.1

日照時間(hr) 本年 平年 %
4月計 164.8 157.7 104.5
5月計 195.0 145.7 133.8
6月前半計 81.1 60.4 134.3
6月16日~20日 42.5 14.5 293.1
6月21日~25日 16.6 12.3 134.9
6月26日~30日 2.9 12.6 23.0
6月後半計 62.0 39.4 157.4
6月計 143.1 99.8 143.4

降水量(mm) 本年 平年 %
4月計 291.5 247.5 117.8
5月計 112.5 254.3 44.2
6月前半計 11.0 123.9 8.9
6月16日~20日 2.0 62.1 3.8
6月21日~25日 168.5 67.9 248.2
6月26日~30日 6.5 64.6 10.1
6月後半計 177.0 194.6 90.9
6月計 188.0 318.5 59.0

定点調査・生育状況

6月30日(木)現在

場所 標高
(m)
茎数
(本)
茎数
目標茎数
324本
対比(%)
草丈
(㎝)
葉齢 葉色 田植
神山(町屋) 300 22.5 417 128.7 53.8 10.2 5.0 5/11
吉久保 370 28.2 522 161.1 50.4 9.5 4.4 5/1
大堰 400 27.6 434 133.9 52.0 11.0 5/1 5/14
用沢 480 24.3 426 131.4 51.0 11.2 5.2 5/12
仁杉 カントリー周辺 500 25.1 436 134.5 50.1 10.7 4.6 5/4
中畑 550 23.3 446 137.6 45.3 9.8 4.6 5/5
平均 - 25.2 447 137.9 50.4 10.4 4.8 -

参考にしてください ※葉齢11葉期で出穂24日前となります。(13枚、コシヒカリの場合)

稲こうじ防除~玄米へ混入すると検査で規格外!!~

昨年発生したほ場は、 伝染源である病籾や菌核が多く残っている為、 必ず防除して下さい。
稲こうじ菌は越冬し翌年被害を拡大させます。

薬剤 使用時期 使用料(10a)
Zボルドー粉剤DL 出穂前14日~10日 3~4kg
穂が見え始めたら、絶対に散布しない ⇒ 薬害あり
病籾や菌核が玄米中に混入すると、 玄米が変色(着色)し、規格外になります。
(JA御殿場管内で増えています)

水管理~水管理によって根の健全化に努めましょう~

今年の夏は猛暑になることが予想されています。
昼間蓄積した養分を夜間の呼吸で消費します。 御殿場管内の寒暖の差を利用しながら、 夜間暑い場合は走り水を行って田んぼの水温を下げ、 呼吸量を抑えましょう。
今年は中干しが行えましたか?
中干しが完了したら間断灌水を行い、 根に酸素と水を供給しましょう。
溜め水にしてしまうと酸素が送られず根ぐされの原因となります。
根を健全に保ち、登熟に重要な上根作りのためにも間断灌水を徹底しましょう。
穂肥の施用(コシヒカリ)

生育状況によっては食味向上のために穂肥を打たなければならないほ場もあります。

1)農協推奨:穂肥のいらない施肥体系 ~基肥+米の精肥料7号(60kg)施用ほ場

茎数 茎の太さ 葉色 穂肥
450本/㎡
24.5本/1株
太い 5.0(SPAD40)以上 なし
500本/㎡
27本/1株
細い 4.3(SPAD35)以下 適期に散布①
400本/㎡
22本/1株
細い 4.3(SPAD35)以下 早期追肥②

※株間18㎝、畝間30㎝の場合

地力が低いほ場や茎数を取り過ぎたほ場は葉色が4.3以下になることがあります (表中①,②の場合)。その場合は窒素で1㌔程度、上記表に従って施用して下さい。 窒素1㌔=マップ456 約7~10kg/10a

2)従来の施肥体系

肥料名 散布適期 散布量(10a当り)
マップ456(化成) 出穂18日前(幼穂長1㎝) 20kg
有機アグレット727(有機) 出穂23日前(幼穂長3㎜) 34kg
穂肥診断方法 ~ほ場によって、生育状況が異なるので生育調査を必ず実施しよう~
葉 色~葉色板で計測

茎数(本/㎡)~ 生育調査を実施している調査株の平均値(本数/株)を㎡当りの本数に換算
茎数/㎡の算出 ㎡当たりの茎数(穂数)が適正であるかが重要です(目標320本/㎡)
 ①株間を測る(10株間を測る) ②茎数を数える

例)株間10株の平均の長さ180㎝÷10=0.18m 畝間30㎝=0.3m
茎数※18本/株    ※5株~10株平均的な所を測定

1÷0.18÷0.3×18.0333.3本/㎡

  • 茎数は生育が進むにつれ次第に減っていきます。
    7月上旬では450本/㎡が適正本数です。
  • 茎数不足の場合→量を増やし、施用の時期を早める。
  • 茎数が多く、倒伏の危険性がある場合→ 量を減らし、施用の時期をやや遅らせる。
  • 草 丈~調査株の平均値。
  • 幼穂長~幼穂の長さにより、出穂前の日数を確認する。
自分の稲姿を表に当てはめ、量と時期を調整する。
幼穂長と出穂前日数


幼穂長1.5㎜
出穂27日前と判断できる

幼穂長 日数
2㎜ 25日
3㎜ 23日
5㎜ 20日
10㎜ 18日

詳しい診断については生育巡回(穂肥巡回)にて行います。
※日程は支店へ確認してください。
ほ場条件や施肥体系によって左記とは異なる診断をする場合もあります。 できるだけ多くの方にご参加いただけます様よろしくお願い致します。

穂肥のいらない施肥体系(農協推奨体系)でも、 地力のないほ場や茎数が多くなってしまったほ場は穂肥が必要になることがありました。 来年度、この時期に穂肥をふらないために秋に石灰窒素を施用し、地力を高めましょう。

【使用方法】
秋の稲刈取り後、石灰窒素10~20㎏/10aを稲わらと一緒にすき込む
稲わらの腐熟を促進し、堆肥1tと同等の地力増強を期待できる
持続的な施用により、地力アップ・肥料の使用量削減も望める
定点調査のうち、中畑(標高550m)と吉久保(370m)のほ場で、 春に石灰窒素10kg/10aを散布しました。
肥料体系は米の精肥料7号+化成肥料(栽培ごよみ体系)です。
現在のところ順調に推移し、共に穂肥の予定はありません。
  • 抜き取ったヒエを等を水路に流すことは厳禁です。 下流の農家の迷惑を意識した除草を心がけましょう。

おいしいをつくりましょJA御殿場